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  • 【骨太方針】原案が経済財政諮問会議にて承認

    政府の骨太の方針

    政府は6月11日、経済財政諮問会議にて、2024年度の経済財政運営と改革の基本方針(骨太方針)の原案が承諾されました。

    物流・自動車関連分野での主な取り組み

    「2024年問題」を含めた物流の課題解決と効率化
    • ・ 改正建設業法と改正物流法に基づき、運送業の持続的・構造的な賃上げに向けたガイドラインを策定し、業界内外への周知徹底を図る。
    • ・ トラックGメンの機能強化等により、処遇改善や取引適正化の取り組みを進める。
    • ・ 価格転嫁対策として独占禁止法の執行強化や、下請法の執行強化と下請け法改正の検討。
    • ・ 旅客自動車運送事業については、運賃制度改正の周知や賃金水準の実態把握を行うとともに、業務効率化・省力化の取組を促す。
    • ・ 物流の効率化に向けた取り組みとして、ダブル連結トラックの対象路線拡充や自動運転トラック、自動配送ロボット、自動倉庫等の実装、手続電子化等を推進。
    • ・ 物流拠点・ネットワークの機能強化、モーダルシフトや物流DX・標準化等による効率化、商慣行の是正、荷主・消費者の行動変容、改正物流法等の執行体制の構築等の抜本的・総合的な対策を一体的に進める。
    • ・ 自動物流道路について、東京-大阪間を念頭に具体的な想定ルートの選定を含め基本枠組みを夏頃に取りまとめ、早期に社会実験に向けた準備に着手し、10年後を目途に先行ルートでの実現を目指す。
    • ・ 人手不足への対応として、自動化技術等の省力化投資に対する集中的支援を行う。(例えば、機械導入によるトラックドライバー業務の軽減等)
    高速道路
    • ・ 高速道路の渋滞緩和や地域活性化等に向け、ETC専用化を踏まえ、2025年度より段階的に混雑に応じた柔軟な料金体系へ転換していくとし、まずは、現在のスキームの下で最大半額となる料金体系の導入に向け、8月を目途に検討を開始。
    • 交通・道路
      • ・ 自動運転車優先レーンを含む自動運転サービス支援道について、2024年度から高速道路で路車協調システムを活用した社会実験を行い、10年内に東北~九州での幹線網の形成を図り、共通の仕様・規格の策定等を通じて今後10年で全国展開を図る。
        一般道での自動運転について、2024年度に約100カ所で計画・運行を行い、2025年度に全都道府県での通年運行の計画・実施を目指す。
      • 水素社会推進
        • ・ 電動車や電動建機の導入促進に加え、燃料電池トラック等の商用車と商用車用ステーションへの集中支援、水素供給への支援を行う。商用車のうち、非化石エネルギー自動車の保有や使用に関する目標の拡大について、検討を行う。
          • 参考元 : 内閣府
            (https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2024/0611/agenda.html)

            「骨太の方針」とは、正式名称を「経済財政運営と改革の基本方針」といい、毎年6月頃に閣議決定される、日本の経済財政政策の基本方針を定めたものです。この方針は、翌年度の予算編成に向けて、政府が重要課題や政策の基本的方向性を示すものであり、首相が議長を務める経済財政諮問会議で策定されます。「骨太の方針」の呼称は、2001年に諮問会議ができた当時の宮沢喜一財務相が同会議の議論を「骨太」と表現したことから定着したと言われています。