生成AIの普及が進む中、総務省は初心者向け教材 「生成AIはじめの一歩~生成AIの入門的な使い方と注意点~」 を公開しています。
この教材はPowerPoint形式(PPTX)で無償提供されており、社内研修などでもそのまま活用できる内容となっています。スライドのノート欄には講師向けの解説も記載されており、生成AIの基本的な仕組みや活用方法、注意点を体系的に学べるよう設計されています。
生成AIとは
生成AIとは、インターネット上の大量のデータを学習し、ユーザーが入力した指示(プロンプト)に応じて文章や画像などのコンテンツを自動生成するAI技術です。
文章だけでなく、画像、動画、音声、プログラムコード、さらには3Dモデルなど、さまざまなコンテンツを作成できます。専門的なITスキルがなくても直感的に利用できるため、調べ物や資料作成、翻訳、アイデア出しなど幅広い場面で活用されています。
生成AIの主な活用方法
資料では、特にテキスト生成の用途として次のような使い方を紹介しています。
- ・文章の作成や要約
- ・情報検索
- ・翻訳
- ・アイデア出しや議論のパートナー
例えば、文章の要約を依頼したり、企画のアイデアを相談したりすることで、業務の効率化につなげることができます。
良い回答を得るためのプロンプトの工夫
生成AIを効果的に活用するためには、入力する指示(プロンプト)の工夫が重要です。資料では次のポイントを紹介しています。
- ・目的や条件を具体的に書く
「予算」「対象者」「目的」などの条件を明確にします。 - ・回答の例を示す
希望する回答のイメージを示すことで、方向性を合わせることができます。 - ・出力形式を指定する
「表形式」「箇条書き」「〇〇文字以内」などを指定すると、読みやすい回答になります。 - ・文章のトーンを指定する
「初心者向け」「子ども向け」など、説明のレベルを調整できます。
このように具体的な条件を与えることで、より実用的な回答を得やすくなります。
生成AIを利用する際の注意点
便利な生成AIですが、利用する際にはいくつかのリスクも存在します。資料では主に次の4つの注意点を挙げています。
- ・情報の正確性
生成AIは誤った情報や偏った内容を出力する可能性があります。内容を鵜呑みにせず、チェックリストや信頼できる情報源を用いて真偽を確認することが重要です。また、誤情報の拡散を防ぐため、安易に共有せず一度立ち止まって確認する姿勢が求められます。 - ・情報流出
生成AIの利用前にはサービスの利用規約を確認し、商用利用の可否や責任範囲を把握する必要があります。個人情報や機密情報の入力は最小限にとどめ、入力したデータがAIの学習に利用されないよう設定することも重要です。 - ・知的財産権の侵害
既存のキャラクターや企業ロゴに似た画像を生成すると、著作権や商標権などの知的財産権を侵害するおそれがあります。生成された画像が既存の作品や実在の人物に類似している場合は、利用をやめるなどの適切な対応が求められます。 - ・活用者としてのモラル
生成AIに過度に依存せず、本来自分で行うべき判断や思考は人間が担うことが重要です。また、AIの出力に含まれる可能性のある偏見に注意し、非倫理的な行為や犯罪目的での利用は避けなければなりません
企業での「シャドーAI」にも注意
企業では、従業員が会社の許可を得ずに生成AIを業務で利用する「シャドーAI」が問題になる場合があります。
適切なルールを整備せずに利用が広がると、情報漏えいや著作権侵害などのリスクにつながる可能性があります。そのため、企業や組織では社内研修やガイドラインの整備を進め、AIを安全に活用できる環境を整えることが重要です。
生成AIは正しく理解して活用することが重要
生成AIは業務効率を高める強力なツールですが、使い方を誤るとリスクも伴います。
総務省が公開した本教材は、生成AIの基礎知識から活用方法、注意点までをわかりやすくまとめた入門ガイドです。生成AIを安全かつ効果的に活用するためにも、基本的なリテラシーを身につけることが重要といえるでしょう。
<引用:総務省「生成AIはじめの一歩~生成AIの入門的な使い方と注意点~」
https://www.soumu.go.jp/use_the_internet_wisely/special/generativeai/>

