厚生労働省は、毎年12月を「職場のハラスメント撲滅月間」と定め、ハラスメントのない職場環境の実現に向けて集中的な広報・啓発活動を展開しています。企業や働く一人ひとりがハラスメント防止の重要性を再確認する機会として、さまざまな取り組みが進められています。
ハラスメント防止に向けた集中的な取り組み
この月間では、パワーハラスメントやセクシュアルハラスメントだけでなく、近年増加傾向にあるカスタマーハラスメントに関する周知啓発も強化されています。厚生労働省は、法令改正やガイドラインの周知だけでなく、業界団体や企業の取り組み事例の発信を通じて、予防と対応の強化を促しています。
12月10日に「職場におけるハラスメント対策シンポジウム」を開催
月間の取り組みの一環として、2025年12月10日(水)には「職場におけるハラスメント対策シンポジウム」がオンラインで開催されます。参加費は無料で、事前申し込みの上で参加できます。
シンポジウムでは、厚生労働省による行政説明のほか、業界団体によるカスタマーハラスメント対策の事例紹介、さらに専門家や企業担当者を招いたパネルディスカッションが予定されています。空港グランドハンドリング業界や流通小売業界など、実際に取り組みを進めている現場からの具体的な事例紹介が行われることも特徴です。
シンポジウムの申込みは、2025年12月10日(水)正午までです。詳しくは厚生労働省のサイトでご確認ください。
厚生労働省 あかるい職場応援団「『令和7年12月10日実施「職場におけるハラスメント対策シンポジウム』」
→https://www.no-harassment.mhlw.go.jp/symposium
企業・働く人がともに取り組むハラスメント防止
ハラスメントは組織の健全性を損なうだけでなく、従業員の心身の健康にも深刻な影響を及ぼします。国・企業・働く人の三者が一体となって防止に向けた取り組みを進めることが重要だとされています。
本月間やシンポジウムを通じて、ハラスメントのない職場づくりに向けた理解と実践の輪がさらに広がることが期待されています。

