2025年10月15日、「IT導入補助金2025」において、令和7年度(2025年度)の最低賃金改定を受けた制度変更が発表されました。 今回の改定は第7次公募回より適用され、主に以下の2点が変更されます。
主な変更点
1.通常枠における補助率引上げの対象変更
補助金申請額が5万円〜150万円未満の類型において、補助率を1/2以内から2/3以内に引き上げる要件が変更されました。
新要件では、「2024年10月〜2025年9月の間で3ヵ月以上、2025年度改定の地域別最低賃金未満で雇用していた従業員が全従業員の30%以上」であることが条件となります。対象者は「賃金状況報告シート(補助率引上げ・加点措置①用)」の提出が必要です。
2.最低賃金に関する加点項目の追加
以下の2項目が通常枠、インボイス枠(インボイス対応類型・電子取引類型)、セキュリティ対策推進枠すべてに追加されました。
- ・2024年10月〜2025年9月の間で3ヵ月以上、改定後の最低賃金未満で雇用していた従業員が30%以上である場合
- ・交付申請の直近月における事業場内最低賃金が2025年7月時点+63円以上である場合
いずれも該当する場合は、対応する賃金状況報告シートを提出することで加点措置を受けられる可能性があります。
適用時期と申請締切
本制度変更は第7次公募回より適用され、申請締切は2025年12月2日(火)17時までです。
背景
2025年度の全国平均最低賃金は1,121円(前年度比+66円)の引上げとなりました。これに伴い、IT導入補助金では中小企業・小規模事業者が賃上げに取り組みながら、業務効率化やデジタル化を進めやすくするための支援措置が強化されています。
詳細は公式サイト掲載の「交付規程」および「公募要領(第7回公募~)」をご確認ください。
<引用:IT導入補助金2025
https://it-shien.smrj.go.jp/news/30138>

